保育士採用コラム「面接時に聞いてはいけないNG質問例」

採用

保育士の採用面接は面接官と求職者がマンツーマンで実施することが多いと思います。

基本的な質問事項をヒアリングシートにまとめている事業者もあれば、面接官個人の経験則に任せている事業者もあります。

特に面接官=園長=経営者の場合は何十年も一人で保育士の採用に従事されていらっしゃる場合もありますので、自身の面接手法を客観的に見てアドバイスをもらったり時勢に合わせて自身でアップデートする機会はほとんどないと思います。

面接官のタイプによらず、最低限採用面接時に法的に禁止されている質問事項は抑えておくべきだと思いますので、まとめてみました。

いつも何気なく聞いている質問事項が、実は法的にアウトだった・・・

そのようなケースもあると思いますので今後にお役立てください。

 

1. 採用面接の際に気にすべき法律

冒頭少々堅苦しい話から入らせていただきます。
※今回の記事が法律を根拠とする内容となっておりますので、お許しください。

 

・職業安定法

保育士の採用選考を実施する際に遵守する必要がある一つ目の法律は「職業安定法」です。
職業安定法は、日本国憲法に定められた勤労権を保障し、職業選択の自由の趣旨を尊重しつつ、職業紹介や労働者供給について定められています。
また、職業安定法に関わりが深い省庁は「厚生労働省」です。

面接選考時の質問事項について特に気に掛けておくべき内容は「職業安定法第5条の4」と、「労働大臣平成11年告示第141号」に集約されています。

求職者等の個人情報の収集についての規定

 <引用>東京都産業労働局「就職活動中の皆さまへ – 東京都

 

採用選考を実施する際に企業は応募者について収集した個人情報を参照し、採用基準を満たしているかについて判断します。
その際、採用判断に関しては応募者の適性・能力が募集している求人職種の職務を遂行できるかどうかのみを基準としなければなりません。
言い換えれば、応募者の適性・能力以外の個人情報を収集し、これを採用判断に使用してはならない、ということです。

 

・男女雇用機会均等法

採用選考実施時に抵触する可能性のある二つ目の法律は「男女雇用機会均等法」です。
正式名称は「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」といい、採用選考や雇用環境の中で男女間が性差別なく均等な機会を得ることを目的としています。

男女雇用機会均等法

 

採用選考の分野に限定すると、業務に関連しない理由で性別を限定した募集を行ったり、性別を理由に採用不採用の選考判断をすることは禁止されています。

一般的には女性が雇用分野において平等な機会を得る為という側面が強い法律ですが、特に保育園は女性が多い職場ですので、「男性が性差別を受けない」ような配慮も必要となってきます。
保育業界がこの法律をどのくらい認識して採用活動を行っているかと言えば、正直に言って低いレベルだと思います。
保育士の人材紹介業に従事していた際、「女性限定で20代の保育士を募集したい」とか「お年頃の職員だとすぐ結婚して寿退職しちゃうから積極的には受け入れたくない」など、明らかに法に抵触してしまうような会話が結構まかり通っていました。

 

以上の2つの法律に関して、採用担当者である以上は基本的な部分は押さえておきたいところです。
選考の際の何気ない一言がコンプライアンスに違反するリスクと常に隣り合わせだという認識を持ち、日々の採用活動を行っていきましょう。

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2. 採用面接時に聞いてはいけない事項とは?

それでは、採用面接時具体的にどのような質問をするとNGなのか?
NG質問例をまとめてみました。

採用面接の際にNGな質問

 

・本人に責任のない事項の把握(職業安定法)

【NG質問例】

  • ご両親の出身地はどこですか。
  • あなたの本籍地はどこですか。
  • 自宅の部屋数・間取りを教えてください。
  • 自宅の近隣はどんな環境ですか。
  • お父さんはどこの会社に勤めていますか。役職は何ですか。
  • 実家の家業を教えてください。
  • 家族構成とご兄弟の職業を教えてください。
  • 母子家庭とのことですが、いつからですか。
  • ご両親の健康状態について教えてください。

本籍地や家族の職業、健康、学歴など応募者本人の意志に関係なく決定されていること、本人に責任のない範囲の個人情報を収集し、選考判断に使用してはいけません
あくまで応募者の適性・能力に関わる事項のみヒアリングするように注意しましょう。

 

・本来自由であるべき事項の把握(職業安定法)

【NG質問例】

  • あなたの信条としている言葉は何ですか。
  • 家の宗教は何ですか。宗派を教えてください。
  • どの政党を支持していますか。
  • 尊敬する人物を教えてください。
  • あなたが影響を受けた本は何ですか。
  • あなたの家では何新聞を購読していますか。
  • あなたは今の社会をどう思っていますか。

人生観や宗教・宗派、支持する政党、思想・信条などは、宗教の自由、思想・信条の自由など日本国憲法で保障されている「個人の自由権」に属しています。
それを採用選考に持ち込むことは基本的人権を侵害することになりますので、絶対に質問してはいけません。
また、直接的に上記のような質問をしなくてもこれらのことを間接的に取得しようと質問も慎むべきですね。

 

・男女の性差別につながるような事項の把握(男女雇用機会均等法)

【NG質問例】

  • 結婚の予定はありますか。
  • 今付き合っている人はいますか。同棲していますか。
  • 結婚、出産しても長く働いてくれますか。
  • 入社して一人前になるまでの3年間は妊娠しないと約束できますか。
  • 男性だから異動が多いと思いますが大丈夫ですか。

新聞やネットニュースでも話題のワードとなっている「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」に該当するような質問ですが、保育業界の採用面接の際驚くほど日常的に横行しています。

これは保育士不足に起因し、安易に産休・育休を取得されてしまうと現場が回らなくなるという思考から発せられる言葉であることは想像できますが、いかなる理由であったとしても質問してはいけません。
そもそも、地域の子育て支援の基幹施設となるべき保育園が、保育士の選考時に結婚や出産の予定を理由として採用不採用を判断することは大きな矛盾と言わざるを得ません。

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3. おわりに

あなたが採用面接時に何気なく質問している事項が、実はコンプライアンス違反の可能性がある。

保育士の採用面接は面接官とのマンツーマンで、面談室などのクローズな環境で行われることが多いものですが、だからこそ上記の一文を常に意識しておく必要があります。

誰からも客観的にチェック・指摘をされることなく我流で採用面接をしてきた面接官の方は、特に今回の記事のNG質問例をご確認の上、リスク排除にお役立てください。

また、これを機に面接時のヒアリングシートを作成し求職者間による質問事項のブレをなくすことも、健全な採用面接を実施することにつながります。

職業安定法も男女雇用機会均等法も、時代の流れに合わせて随時更新されています。

採用選考に従事する私たちも、外部環境の変化に鈍感になることなく日々採用プロセスの見直しやアップデートを行っていきたいものです。

私たちが推進している採用手法「ダイレクトリクルーティング」は、採用活動に従事する担当者の知識・スキルの研鑽が絶対条件となります。

 

人材紹介会社任せの採用スタイルでは保育業界の採用費の高騰・ミスマッチによる短期退職者の増加という深刻な課題が解消に向かいません。

 

採用担当者一人ひとりの力だけでは解消は難しいかも知れませんが、同じ業界内の仲間が手を取り合って課題解決に向けたアプローチを行っていくことが大切であると考えています。

ダイレクトリクルーティングの普及と業界内でのレベルアップにつながるような情報発信を今後も地道に続けていきたいと考えています。

 

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お問い合わせ先
株式会社モード・プランニング・ジャパン きらぽんJOB事業部
TEL:03-6847-5790
Mail:breg@kirapon-job.jp