面接の際に保育士を惹きつけるエピソードトークの作り方

採用

採用と営業は似ています。
目の前の相手とのコミュニケーションを通じて距離が縮まり、相互理解が進み、最終的に「買っていただく」(採用であれば「入社していただく」)一連のプロセスの根底には全く同じものが流れています。

営業の世界では、「モノだけを売るのではなく、ストーリーを一緒に売る」という考え方があります。

私は営業畑が長かったこともあり、この考え方は保育士の採用にも共通する部分があると思っています。
採用面接の際に面接官が、いかにエピソードを交えてトークが出来るか?
その引き出しの多さとクオリティが採用決定率に直結します

今回の採用ブログでは面接の際に保育士を惹きつけることができる「エピソードトーク」の大切さと効果的な作り方についてまとめてみました。

 

1. エピソードトークの重要性

・居酒屋のおすすめメニュー

私は学生時代横浜駅の近くにある個人経営の居酒屋でアルバイトをしていました。
その居酒屋は、日次の売上を開示しアルバイトも含めた全員でいかに沢山のお客様にご来店いただき、メニューや接客を通じて心地よく過ごしていただくかを一緒に考えるような経営スタイルでした。
そのせいもあって、学業面ではお世辞にも優秀な学生ではなかった私はアルバイトに熱中し、没頭していました。(卒業後20年以上経過した今もお付き合いがあります)

エピソードトークの重要性を説明する為に、居酒屋でのおすすめメニューの提案を通じて私が体験したことを、それこそエピソードとして記します。

その居酒屋では、日々の仕入れに応じて毎日おすすめメニューを店長が手書きで作成していました。
ある日、開店前のミーティングの際に「今日は秋刀魚の良いのが入っています。刺身で食べていただきたいので秋刀魚の刺身をおすすめしてね!」という調子でホールスタッフが指示がありました。
特に生の魚介類はその日に仕入れたらなるべく新鮮なうちに提供しないとどんどん劣化していく食材ですので、ホールスタッフの腕の見せ所な訳です。

 

・注文が取れない自分、取れる店長の違い

秋刀魚

 

その日、ホール担当だった私はお客様に「秋刀魚の刺身」を頑張っておすすめしていましたが、全く注文を取ることが出来ていませんでした。
秋刀魚と言えば塩焼きが定番なので、お客様の中で刺身で食べるというイメージが持てていなかったのでしょう。

しかし、同じホールで店長は本当に100発100中で新規のお客様のファーストオーダー時に秋刀魚の刺身の注文をゲットしていました。
板場に「秋刀魚の刺身一丁いただきました!」という店長の元気な声が響きます。

あまりの違いに愕然とした私は、店長がどのように秋刀魚の刺身をお客様におすすめしているのか?が気になり、全神経を集中してトーク内容を盗み聞きしました。

具体的に何が違っていたか、比較してみましょう。

私のトーク
本日はご来店ありがとうございます。
こちらがおすすめメニューでして、本日は秋刀魚の刺身がおすすめです!
いかがでしょうか。

 

店長のトーク
お客様、本日は生秋刀魚の刺身がおすすめとなっております。
スーパーで売っている焼き魚用の秋刀魚って、実は冷凍ものがほとんどなんです。
刺身で食べられるほど新鮮な生の秋刀魚が入ってくるのは1年の内9月中旬~10月の約1ヶ月間だけなんです。
中でも本日は、エサが豊富な三陸沖で取れた脂の乗った秋刀魚を少量ですが運よく仕入れることができましたので、是非刺身で食べてみませんか?

店長ずるくないですか?!そういうネタがあるんだったら事前に教えてくださいよ。
と私は思いました。

以降は必ずミーティング時におすすめして欲しいメニューの指示があった際は、「どんなところがおすすめなのか詳しく教えてください!」とメモ帳片手に店長のところに行き、ネタを仕入れることを覚え、私もおすすめメニューの注文を頂けるようになりました。

今振り返ると、店長がおすすめメニューの提案時に展開していたのが正にエピソードトークだったことに気づきます。

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2. 保育士採用の際のエピソードトーク

居酒屋のお話から話題を一気に保育園に戻しましょう。

保育士採用という観点で考えて、エピソードトークをどのように作っていくかを説明します。

 

・自分の持つエピソードトークの引き出しを整理してみる

まず最初に、面接官の皆さんが自分自身で持つエピソードトークの引き出しをチェックしてみてください。

チェックの仕方は簡単です。

自園の求人のおすすめポイントを箇条書きにして、各項目にちなんだエピソードをご自身が話せるか?をチェックするだけです。

おすすめポイントの箇条書きの仕方については下図を参照してみてください。

おすすめポイントの整理方法 ハード面・ソフト面・ヒトについて

 

◎ハード面
園舎、園庭、保育室、遊具、教材、立地、園の周りの自然環境などの面。

(おすすめポイントの例)

  • 無垢材を使用した木の温かみを感じることができる園舎
  • 一面に芝生を張った広い園庭
  • 法人でオリジナル開発した教材プログラム
  • 園庭のそばにある家庭菜園  など

 

◎ソフト面
提供している保育に関する特徴、行事、食育、待遇面、福利厚生、労働環境などの面

(おすすめポイントの例)

  • 一斉保育/自由保育/縦割り保育 などの保育方式
  • 力を入れている行事、食育イベント
  • 残業時間、有給消化率、年間休日
  • 借り上げ社宅、職員寮 など

◎ヒトについて
在籍職員の属性(年齢層、性別、キャリアなど)、特徴、出身地などの面

(おすすめポイントの例)

  • 20代~60代までの保育士が幅広く在籍
  • 男性保育士が活躍中
  • 他職種から保育士資格を取得して働いている職員
  • ピアノが苦手でも大丈夫
  • 地方から上京し社宅を利用しながら働いている職員 など

箇条書きでおすすめポイントを整理してみると、恐らく20~30個くらいになると思います

おすすめポイントが10個以下しか出てこない場合は、自園のおすすめポイントを職員も交えて話し合い、深堀りしてみてください。必ずもっと沢山出てくるはずです!

 

・保育園でのエピソードトーク例

次に、おすすめポイント毎にそれぞれエピソードトークが用意できているかチェックしてみてください。

 

(エピソードトーク例1)
◎おすすめポイント:有給消化率100%!

トーク例)

「当社では施設長を中心として各職員で協力し、なるべく好きな時にお休みを取得できる環境を用意しています。
先日、とある園の施設長とお休みの取りやすさの件で話す機会が丁度有りました。
その施設長は、新卒で入職して今13年目で、産休・育休も取得し子育てもしながら園長までキャリアアップした人なんですが、入ったばかりの若手の時はやっぱり有給を取りづらかったそうです。
今は本社の後押しも有って有給を取りやすい空気になっているし、施設長自らが積極的に有給を100%消化することで他の職員も休みやすい環境になっているようです。
若手の保育士が平日にディズニーランドに行く為にお休みを取ったり、プライベートを楽しみながら勤務ができていると聞いて、私もとても嬉しくなりました!」

 

(エピソードトーク例2)
◎おすすめポイント:ピアノが苦手でも大丈夫

トーク例)

「私は今まで沢山の保育士さんと面接してきましたが、多くの方からピアノが苦手だけど大丈夫ですか?という質問をいただきます。
当社ではピアノが弾けないと保育士として失格!のような風土はありません。
こちらの園でも、今年度から一人ピアノが苦手な保育士入職してくれましたが、彼女はピアノが苦手な代わりにダンスなどで身体を動かすことが大得意なんです。
ピアノの伴奏が必要な時は他のクラスの先生の力を借りつつ、自分の得意なダンスを活かして色々なクラスで保育の時間に定期的にリトミック教室を開いて子ども達にも好評なんです。
彼女は保育実習の際にピアノが苦手なことを実習園で指摘され続けて、保育に向いていないのではないか?と自信を失っていたそうですが、今となっては毎日元気な表情で保育を楽しんでくれています!」

 

上記は当社の保育園で実際聞いたことのあるエピソードを基にして作成したサンプルです。

このような形でおすすめポイント毎のエピソードトークをまとめておけば、複数名で面接官を担当しているような法人でも共有化できて便利だと思います。

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3. おわりに

保育園では、日々子ども達を中心として様々な物語が生まれています。

採用面接時に保育士の心に臨場感を持ってしっかりと届くようなエピソードトークの引き出しを増やして、採用決定率アップにつなげていただければと思います。

最後に大切なことを説明します。

 

虚偽や誇張はしないこと

食品などで産地偽装問題をはじめとして、説明の中に虚偽・誇張されている内容が後々発覚し大きな問題になることもあるように、採用時のトークにも無意識のうちに実態を伴っていない説明や誇張された内容が含まれる場合も後々トラブルの元になります。

エピソードトークに関しては、リアルな内容に基づいて引き出しを増やしておくようにしてください。

どのようにして引き出しを増やすかと言えば、現場の職員との対話・コミュニケーションの時間を頻繁に取ることです。
私も採用担当者だった時は保育園に訪問した際は施設長をはじめ色々な職員に声をかけ、短い時間でもコミュニケーションを取るようにしていました。
職員とのひょんな会話から面接時に保育士さんに話ができるエピソードトークが生まれたりするものです。

私が提唱するダイレクトリクルーティングという採用手法に関しては、担当者の採用に関するスキル向上が採用成功に直結します。
人材紹介会社依存型となってしまっている今の保育士採用市場を変革し、事業者側に採用に関する主導権を取り戻すためにも、今後も有用な情報をお届けいたします。

 

4. きらぽんJOBについて

保育業界専門のダイレクトリクルーティングサービスきらぽんJOB」は、自社でも保育園を運営する株式会社モード・プランニング・ジャパンが2020年4月にリリース致しました。

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保育事業者が考案した保育業界専門のダイレクトリクルーティングサービスとして2020年4月のリリース後通算350社の保育事業者様にご利用いただき、評価をいただいております。

まだ生まれたてのサービスではありますが、成果報酬プランであればリスクなく利用開始が可能です!

詳細はこちらから資料をダウンロードの上ご確認ください。

きらぽんJOBで保育業界の未来を明るくできるように、各事業者様からのご参画をお待ちしております。

宜しくお願い致します。

お問い合わせ先
株式会社モード・プランニング・ジャパン きらぽんJOB事業部
TEL:03-6847-5790
Mail:breg@kirapon-job.jp